逆走!アカデミー賞

米・アカデミー賞を何処までも逆走していく、少しのネタバレと少しの熱さの、ゆるい映画紹介ブログです。

映画『ホワイト・ヘルメット シリアの民間防衛隊』 “ 一つの命を救うことは、人類を救うこと”【第89回アカデミー賞】

『ホワイト・ヘルメット  シリアの民間防衛隊』

 

第89回アカデミー賞(2017)

【短編ドキュメンタリー映画賞】

 

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原題:The White Helmets

2016 / イギリス 上映時間40分

監督:オーランド・ボン・アインシーデル

製作:ジョアンナ・ナタセガラ

製作総指揮:ジェイソン・スピンガーン=コフ、 アダム・デル・デオ、 リサ・ニシムラ

撮影:フランクリン・ダウ

編集:マサヒロ・ヒラクボ

音楽:パトリック・ジョンソン

 

 

 

 

これはですね、ドキュメンタリー映画です。

しかも短編ドキュメンタリーだから40分でサクッと観れちゃう。

なのに得るものは大きいというコスパの良さ、それがこの作品も受賞したアカデミー賞【短編ドキュメンタリー映画賞】なのです!

 

そしてこの映画、空爆の絶えないシリアの中で救助活動を行うボランティア団体“ホワイトヘルメット”の日々の活動に密着したドキュメンタリーです。

 

 

シリアで化学兵器のサリンが使われたってニュースでやってた気がする?

 

そうです、そのシリアです!

 

この映画では、まだサリンが使われる前の段階なんだけどそれでも酷い状況が映し出されるんですよ。

あの状況の中で、更にサリンを使われるということはどういうことか…巻き込まれる一般市民のことに考えが及ぶ、そんな作品です。

 

2016年に英国で製作されNetflix配信、配給(小規模劇場公開)された作品です。

それが賞を獲るというのも時代の流れを感じますね。

 

 

お!40分なら観てみようかなって?

いいですね〜、では見所を紹介しましょう。

 

● そもそもシリアってなんで内戦してるの?

 

まずそこですよね、その辺がぼんやりしてる人もいると思うんで最低限の所だけ大雑把に説明しますね。

 

まず、世界には独裁国家が沢山あります。

 

え?沢山ありますよ!

 

例えば、僕らの住む日本の周りだと北のミサイルマンの国パンダの産地のでっかいあの国など、独裁国家です。

それで世界の中でも、歴史的な背景からアラブ中東地域には特に独裁国家が多くて、その中の1つにチュニジアという国があります。

 

え、シリア関係ない?

 

いやそれが関係あるんですよ!

 

とりあえず2010年12月にチュニジアで1人の青年が役人のあまりの横暴さに体制側に抗議する意味で焼身自殺します。

そこから、その怒りというのがSNSという新たな市民のツールの影響もありどんどん広がっていき、やがて大きな暴動となり国内全土に及んでついには独裁政権の崩壊にまで至ったのです。

この民主革命をチュニジアを代表する花のジャスミンの名を取り“ジャスミン革命と言います。

そうなると、周辺の独裁国家の国々で不満を溜め込んだ人々が

「え?革命って成功するもんなん?俺たちもやろうぜえい!」

「うぉぉおおぉ〜!」

という感じで、このジャスミン革命に影響を受けて民主化運動の動きがアラブ中東地域に一気に広がっていくのがいわゆる“アラブの春”という現象です。

 

そしてアラブの春がシリアにも広がり、現独裁政権であるアサド政権に反対する運動が広がっていったんですね。

そしてとうとうシリア政府軍と反体制派との間で武力衝突が起こり内戦へと進んで行くのです。

まだそこまでなら政府vs.反政府の構図として分かりやすいんだけど、そこからが問題でシリア国外から様々な勢力が参加して政府側や反政府側にそれぞれ加担していくんだけど、そういう状況を、決定的に複雑にしたのがISIL(自称イスラム国)の参入ですね。

領土と勢力を拡大したいISIL(自称イスラム国)はシリアが2つに割れて潰し合いをしている状況をチャンスとばかりに名目上は反政府側を支援するふりをしてどんどん自分の領土を広げて行ったのです。

そこでアサド政権はとある国へ応援を求めます。

 

ロシアです。

 

ついにロシアまで参加することになります。

 

ロシアの支援の名目上はISIL(自称イスラム国)などのテロ組織限定の空爆ということになってますが、どさくさに紛れアサド政権に対立する反政府側(穏健派や一般市民含む)へも空爆を繰り返し行い革命を防ごうとします。

 

そんなカオスな状態極限にきている場所があります。

 

シリア最大の都市アレッポです。

 

このアレッポはどの勢力にとっても非常に重要な都市だけあって攻防戦が1番激しいこの場所に、なんとまだ避難できない一般市民が何万人もいるんです。

 

これは想像しただけでもやばいですよね!

 

それでも空からは毎日のようにロシア軍の空爆が街を襲い爆煙が上がります。

その爆煙にいち早く駆け付け、瓦礫にうもれた中から人々を助け出す男達がいます。

武器は持たず、代わりに白いヘルメットをかぶり瓦礫の山から命を救い出す。

どの勢力の戦闘行為にも加担しない人命救助団体、彼らこそが『ホワイト・ヘルメット/シリア民間防衛隊』なのです。

 

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これがシリアのアレッポ…こんな中でまだ何万人も暮らしているのです。

 

 

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悲惨な状況…

 

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瓦礫の中へ…

 

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元製造業や元金属加工業の人などの未経験者が多いのです。

 

 

このホワイトヘルメット。

人命救助の素晴らしい団体、といった意見だけじゃなく、ネットで検索すれば批判的な噂も出てきたりします。

まあ意図的にフェイクニュースで批判しているのもや陰謀論のようなのものは置いといたとしても、このホワイトヘルメットの活動を支援している主に反体制派の側の中でもそれぞれの思惑があって支援しているのも確かなのでしょう。

 

でもね、この作品はそういった政治的なことから離れた現場を、前線を密着したドキュメンタリーだということが重要です。

 

なぜなら。

空爆で街が破壊される現実。

普通の人々が巻き込まれる現実。

その中でホワイトヘルメットの隊員達が命がけで人命救助をする現実。

そこに嘘はないからです。

 

空爆してくる戦闘機を地上から見上げるのがどれだけ恐いか、そこへ飛び出して救助に向かうのにどれだけ勇気がいるか、そして彼らがそうまでしてなぜ人命救助をするのか、この40分の映画を観れば分かります。

 

 

 

こういう機会でもなければなかなか知ることのできない遠くの世界の現実、Netflixに加入してる人は、是非ご覧ください!

 

 

 

 *2018年2月の情報では、シリアの内戦状況はISIL(自称イスラム国)の大幅な勢力減退に伴いアサド政権VS反政府組織という当初の構図に戻りつつあるが先行きは不透明とのこと。

いずれにせよ2011年から始まった内戦は7年経った今でも続いています。

一般市民が安心して生活出来る日が早く訪れることを願っています。

 

 

 

 

 

映画『スーサイド・スクワッド』 だって悪党なんだもーん!というノリを楽しもう【第89回アカデミー賞】

『スーサイド・スクワッド』

 

第89回アカデミー賞(2017)

【メーキャップ&ヘアスタイリング賞】

 

 

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原題:Suicide Squad
2016/アメリカ 上映時間123分
監督・脚本:デビッド・エアー
製作:チャールズ・ローベン、リチャード・サックル
製作総指揮:ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、コリン・ウィルソン、ジェフ・ジョンズ
撮影:ロマン・バシャノフ
美術:オリバー・スコール
衣装:ケイト・ホーリー
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:スティーブン・プライス
音楽監修:シーズン・ケント、ゲイブ・ヒルファー
視覚効果監修:ジェローム・チェン

 

 

さあ、アメコミ映画です!

悪党たちが世界を救います!

なんか意外でしたね、アカデミー賞に関係するところでアメコミ映画が出てくるのは。

 

これはDCコミックスの同名タイトル作品の実写映画化ということになります。

その中でも、それぞれ別の作品やキャラクターの作品でありながらも1つの同じ世界を舞台にしている作品群としてシリーズになっている、いわゆる近年流行りのユニバースというやつです。

 

そうそう、『アベンジャーズ』みたいな流れのやつです!

でもあっちはマーベルコミックで、この映画はまた違う会社のDCコミックスのユニバース作品だから“DCエクステンデッド・ユニバース”と呼ばれるシリーズの作品ですね。

略して“DCEU”(DC Extended Universe)と呼ばれることもります!

 

ちなみにマーベル映画のユニバースはマーベル・シネマティック・ユニバース略して“MCU”(Marvel Cinematic Universe)と呼ばれてます。

 

この2つがアメコミ映画の二台巨塔ですね。

今は質と量と共に“MCU”のほうが勢いがある感じです。

両者の持ち味の違いも関係しているのかもしれませんね。

 

それは一般的にはマーベルは明るくてDCはダークで暗い、というイメージがあって単純に映像に関してもDCは夜のシーンが多いので画面も暗いんです。

話もDCの方はシリアスな方向なので、普通のヒーロー映画のような爽快感はあまり無いんですが、もちろんそれが良いという人もいます。

 

それで今回のこの映画、“DCEU”の3作目ということになります。

 

 

今回のヒーロー達はなんと囚人達です。

スーパーマンがいなくなってしまった後これからの世界の脅威に対抗すべく、アメリカ政府は凶悪な囚人達に減刑などと引き換えに特殊チームを結成するのです。

 

その名も通称「スーサイド・スクワッド」

 

要は悪には悪をぶつけようぜ!ってことですね。

 

さっきDCはダークな暗さと言いましたが、これもDCらしい話じゃないですか。

しかし、なんと今回はシリアスじゃなくポップな感じになっています!

でもマーベルのような昼間のポップさとはちょっと違い、夜のポップさ。

つまり夜の街にネオン管がカラフルに光るような、その中で悪党達が化け物をバンバンやっつけていくという世界観を僕は結構楽しめました。

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普通の正義のヒーローじゃあ出せない雰囲気!

 

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特に、ハーレイ・クインは最高でした!

 

 

ちなみにですが、この作品は元々はポップな方向に持っていく予定ではありませんでした。

今まで通りにシリアスでダークな方向でほぼ出来上がりに近い状態のところで、ぼちぼち公開へのプロモーションしなくちゃ!ってことで予告を敢えてポップにしたところ受けが非常に良くて大評判だった為、「ええい!本編もポップにせえい!」というお上の一声でなんと編集を一からやり直して音楽も付け足しちゃって今回のような映画になったのです。

 

その影響も多少なりともあってか、どうせ観たら分かることなので言ってしまいますがストーリーの出来があまり良くありません。

話の流れもあまり良くありません。

 

見所はそこではありません!

 

色んな姿をした悪党達、その役者のコスプレ合戦を楽しむのです!

 

バカにしてないかって?してないしてない!

 

なぜならこの映画は第89回アカデミー賞【メーキャップ&ヘアスタイリング賞】を受賞してるんですよ。

つまりコスプレ合戦の部分が評価されたってことです!

なので主要なキャラ達を紹介します。

 

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デッドショット

尋常じゃない腕前のスナイパー。

愛娘に弱いのです。

ウィル・スミスが演じてます。

 

 

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ハーレイ・クイーン

ジョーカーLOVEなサイコパス!そしてこの映画を引っ張る魅力的なキャラクターで目が離せない!

マーゴット・ロビーが演じてます。

 

 

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ジョーカー

クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』のジョーカーがあまりに凄かったので今作はどんなジョーカーなのかも見所ですね。

違う方に狂っていて僕はアリでしたよ!

ジャレッド・レトが演じてます。

 

 

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フラッグ

陸軍特殊部隊の大佐、悪党だらけのスーサイドスクワッドを指揮するリーダー。

ジョエル・キナマンが演じてます。

 

 

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キャプテン・ブーメラン

ブーメランを巧みに扱う強盗。

デリカシーのない粗野な男。

しかしぬいぐるみ大好き。

ジョイ・コートニーが演じてます。

 

 

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エル・ディアブロ

ロサンゼルスの元ギャングの一員。

炎を召喚して戦闘能力の高さでは随一を誇るが自身は戦いからは身を置いています。

僕は結構好きなキャラです!

ジョイ・ヘルナンデスが演じてます。

 

 

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キラー・クロック

肉体が爬虫類に退行する隔世遺伝に苦しむトカゲ男。

超人的な身体能力と強靭な肉体、水の中でも呼吸ができます。

アドウェール・アキノエ=アグバエが演じてます。

 

 

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スリップ・ノット

自由自在に縄を使う暗殺者。

自らが開発した新素材の頑丈な縄で、どんな建物にも登ることができます。

アダム・ビーチが演じてます。

 

 

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エンチャントレス

強力な魔女に取り憑かれた考古学者。

反則級の力の持ち主。

カーラ・デルヴィーニュが演じてます。

 

 

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カタナ

日本人の暗殺者。

剣術と格闘術の達人で、妖刀を使う。

フラッグのボディガードとして部隊に唯一志願したメンバー。

福原かれんが演じてます。

 

 

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アマンダ・ウォラー

スーサイド・スクワッドに命令を与える米国政府の高官。

ヴィオラ・デイヴィスが演じていて、彼女はこの年のアカデミー賞で別の作品で助演女優賞を受賞してます。

この映画でもその演技力を発揮しています。

 

 

名もなきネイビー・シールズのあいつ

この脇役とすら言えないキャラも付け加えさせて下さい!笑

 

 

どうですか!こんなやつらが暴れて活躍するんです、ちょっと面白そうでしょう?

 

是非ご覧ください!

 

 

まず、その評判が良かった予告を観せろって?

わかりましたよ、はいどうぞ!

 


スーサイド・スクワッド(字幕版)(予告編)

 

映画『メッセージ』 静かで深いところから感動が流れてくる新しいSF映画【第89回アカデミー賞】

 

メッセージ

 

 

 

 

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いや〜これもかなり観応えのある特殊なSF映画でしたよ〜。

ある日、世界中に12個の巨大な“ばかうけ”が出現し、人類にメッセージを送ってきます。

それは「3日以内に全ての我を食べ尽くさねば、地球を滅す」という理不尽なものでした。

そして世界中の食いしん坊達が立ち上がるのです。

もちろん日本政府も北海道に出現したばかうけ対処すべく日本中の食いしん坊に呼びかけて全力を挙げてバックアップします。

そして、なんとか世界中の巨大ばかうけを食い尽くして(アメリカが1番早かったようです)地球を救った英雄達の影響で世の中の価値観がひっくり返り、良く食べるイメージの肥満が最もイケてる体型となり、雑誌の表紙やドラマの主役、パリコレの舞台に映画まで、書店に行けば「肥満になれる10のステップ」などの本がずらりと並び、やがて町には肥満が溢れかえります。

それにともないインフラの再整備が進み必要な公共事業が盛んになり、民間では新しい産業が次々生まれて、世界経済が右肩上がりに伸びに伸びハッピー極まりないことになります。 

 

しかしここで問題が発生します。

 

食料が足りなくなったのです。

 

普通考えたら分かるだろうと僕たち観客は突っ込みたくなりますが、とにかく需要に対して供給が圧倒的に弱くなり世界中で食料不足が深刻になります。

そして食料品のハイパーインフレが起こり、ファストフードのマクドなんちゃらなどはチーズバーガー1個が4000円超えて、しかも後に肉の単価が高すぎるのでパティ(ハンバーグ)の部分に段ボールを油でこねくり混ぜたものを焼いて代用していたことが発覚し、大騒ぎになるかと思いきや「食べれるなら段ボールでもいい」といって皆が段ボールを街中探し回る方向に発展する始末。

そして、とうとう少ない食料を巡って人類は争うようになり、今までの映画史のなかでも最も暑苦しい戦いがはじまるのでし…嘘です。

はい、嘘です。

 

ごめんなさい嘘ついて…

え、最初から知ってたって?

 

僕はずっと手のひらで転がされていたってことですか?

ちくしょう!でも楽しかったですよ、バカなことを延々と想像しまくるのも。

 

 

 

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なんですかこの無駄に高いクオリティ、何も知らない外国人なら信じちゃうんじゃないですかね。

 

 

 

 

まあでもこんな日本のおふざけに乗ってくれたヴィルヌーヴ監督の動画でも貼っつけておきます。


宇宙船がばかうけソックリ!『メッセージ』監督からのメッセージ映像

 

 

はい、ちゃんと紹介しますね。

 

 

 

『メッセージ』

 

第89回アカデミー賞(2017)

【音響編集賞】

 

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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本:エリック・ハイセラー

音楽:ヨハン・ヨハンソン

撮影:ブラッドフォード・ヤング

編集:ジョー・ウォーカー

 

原作:テッド・チャン「あなたの人生の物語」

 

 

 

 

さて!

まあSF映画なんだけど、いわゆるファーストコンタクトものというやつです。

それは何かって?

地球以外の星の文明と人類が初めて接触する話ですね。

そうそう定番のやつです!やっぱ人気ですし、ワクワクするじゃないですか。

でも定番だけに逆に新鮮味を感じさせるのは結構大変なんですよね、しかしこの映画はなかなから新しいんです!

その辺は後で言いますね。

 

始まりは、ある日突然のこと、突如として世界中に謎の宇宙船が現れます。

その数は12、ちなみに日本の北海道にも現れます!

しかし世界12箇所で、なぜその場所なのか関連性もなく、何の為に地球に訪れたのか理由も分かりません。

 

 

まずこの映画が素晴らしいのは、まあ美しいんですよ映像が。

 

SF映画でよくあるCGで全て作り込まれた架空の美しい景色とはまた違って、本物のアメリカの大自然の中に明らかに異常な物体がそこにある、この本物とCGとのコントラストがすごい画面を美しいものにしています。

 

そしてその異常な物体、宇宙船ですね。

それが現れてから程なくして、アメリカの言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)の元へ、アメリカ軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)が訪ねてきます。

力を貸して欲しいと。

 

そして宇宙船の中へ入って宇宙人と接触することになるんだけど、そこで物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)と共にあらゆる角度から宇宙人から情報を引き出す作戦を与えられます。

そしてもちろん1番重要な情報は何の目的で地球に来たのか、です。

 

そこからは全く未知の存在である宇宙人の言葉や考えを人間が解読していく、この作品は言語のSF映画だったのです。

 

こんなSF映画は見たことないですよ。

 

しかし、宇宙人と、うぉりゃー戦争じゃー!というのを期待すれば肩透かしを食らった感じになるかもしれません。

しかしそういう派手なドンパチ以外の面白さに溢れた、とても大人のSF映画ですね。

 

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なんじゃこの美しさ…!

 

 

まず宇宙船の中には、宇宙人というか生物ですね、それが2体います。

胴体にイカみたいに7本の足が付いてるのでヘプタポッド(7本足)という名前で呼ばます。

そう、いかにもですよね!足が沢山付いていてって、でも面白いことにこのヘプタポッドには生物として前も後ろも無いんですよ。

前に進んだら、同時に後ろに下がっていることにもなるという、説明しづらいですね。

 

そこで、このヘプタポッドを知るヒントになるのが文字なんです。

 

ヘプタポッドは足から墨汁みたいなもを出して空中に文字を書くことができます。

その文字といのが筆で丸を書いたような字で、どうやら1個の丸の中に色々な意味が詰まった1つの文章になっているらしいことが分かります。

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こんな文字を出してきます。

 

 

これは表意文字と呼ばれる文字で、実は僕たちには馴染み深い種類の文字でもあるんです。

 

それは漢字です!

 

例えば表音文字と呼ばれる音で表す文字のアルファベットは"A”とか“B”とか1文字だけだと何の意味もなさないですよね。

しかし漢字は“鳥”とか“怒”とか1文字だけで意味が分かる、絵を見るのに近い感覚ですよね。

ヘプタポッドの文字はこの漢字のような表意文字が超絶進化したものだと思ってもらえれば良いかと思います。

そして言語のSFとしてもう1つ重要なのは映画の中でもチラッと出てきますが、“サピア=ウォーフの仮説”というのがあります。

これは、その人が使っている言語によってその人の思考も決まるというものですね。

大雑把に言うと英語の順序だと結論が真っ先にきてその後に説明が続いて、日本語の順序だとまず説明から始まって結論は最後にくる(もしくは結論なしでも伝わる)、その言語の違いが欧米人と日本人の性格的な違いにも繋がってるんじゃないの?ってことですね。

全てが必ずしも当てはまるわけじゃないと思うけど、ちょっと分かる気もしますよね!

 

つまり言語を学ぶってことは、その言語が持つ考え方も学んでるってことにもなるんですよ。

そこがこの映画では大変重要な部分になっていくのです。

 

そして、その文字を頼りにルイーズ達は少しずつヘプタポッドが何の目的で地球に来たのかを探ろうとしていきます。

他の世界各地の宇宙船、それぞれの国 ヘプタポッドとはどういう接触の仕方をしているのか、その国の反応は、そしてこの物語は何処へ向かっていくのか、ぜひその目で確かめて欲しいですね。

 

原作のテッド・チャンの「あなたの人生の物語」もちゃんと読みましたよ。

この映画は原作の映像化としてもとても良い出来!その上で原作の方はヘプタポッド

に関係するディテールや考察がより掘り下げられてました。

 

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ルイーズとハンナ

 

 

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物理学者イアンを演じたジェレミー・レナー。

個人的には『ザ・タウン』『ハート・ロッカー』のようなクレイジーな役の時が好きだけど、このインテリ姿もなかなか良かったですよ。

 

 

ああそれと、この作品がアカデミー賞【音響編集賞】を受賞したことも触れとかないといけませんね。

【音響編集賞】と言われても皆あまりピンとこないんじゃないでしょうか?

映画って役者のセリフ以外の音は基本的には後から音作りの職人によって付けられてるんです。

殴った音、銃の音、ドアを開ける音から足音まで、色んな音です!

でも、再現が難しい音ってあるじゃないですか戦場で銃弾が飛び交う音とか、あとこの映画のようなSF作品みたいに現実には存在しない音とか。

分かりやすく言うとスターウォーズのライトセーバーの「ヴゥーン」って音とか、R2D2の「ピポパピポペピ」みたいな声とか、現実に存在しないから作り出さないといけないわけです。

 

で、この映画でいうところのヘプタポッドちゃんですよ。

実際には存在しない生物ですからね、その喋る音を聞いたとき、観客にちゃんとそれだ!っと思わせるものを見事に作り出したってことですよ。

あとちょいちょい流れるヘプタポッドのテーマ曲なんかも、あまり聞いたことないような音を使って作ってあったり、そういう音響編集のことろにも耳を傾けてこの映画を観るのも面白いですね。 

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ヘプタポッドちゃん!このキモい形が人間とは全く違う次元の生き物だということ感じさせてくれます。

 

 

この映画、非現実を描いたSFですが決して現実と無関係じゃなく、僕たちにとっても大事なことが沢山含まれていたように思います。

見知らぬ相手だからこそちゃんと理解しようとする、コミュニケーションの基本ですよね。

そしてちゃんと理解出来ているのか、伝わっているのか、コミュニケーションその難しさ、根気が要ることも感じさせられる。

 

そうやって序盤の方はコミュニケーション、言語についてのSF映画

 

中盤は、時間についてのSF映画へ。

 

そして終盤は、何についてのSF映画になっているのか。

 

 

そこを観て欲しいです。

 

僕はやはりそこに感動しました、科学が発達しても使うのは人間、その動機の感情だけは進化も退化もなく普遍的、だからSF映画として描く価値のある作品にちゃんとなってました。

 

そして僕たち人間の意思とは何か、SF映画の絵空事ではなく、宇宙人が来なくても近い将来に必ず僕ら人間が直面する課題だと思うとやはり観ておくべき映画だと思います。

 そして邦題じゃなく元々のタイトルである『ARRIVAL』(到着)の意味が分かった時に、何とも言えない余韻を残すのです。

またそれが良いんですよね。

 

 

是非ご覧ください!

 

 

 


映画「メッセージ」予告編

 

映画『ムーンライト』 月明かりの下でだけ自分自身になれる【第89回アカデミー賞】

 

 

『ムーンライト』

 
 
第89回アカデミー賞(2017)

☆【作品賞】☆

【助演男優賞】【脚色賞】
 

 

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監督・脚本:バリー・ジェンキンス

原作・原案:タレル・アルヴィン・マクレイニー

音楽:ニコラス・ブリテル

撮影:ジェームズ・クラストン

編集:ナット・サンダース

   ジョイ・マクミロン

製作総指揮:ブラッド・ピット

 

 

 

いや〜これかあ、1回目から来ましたねえ。

と言うかね、どう書いていったら良いものかイメージがまだ定まってないんでとりあえず友達に紹介するような感じでやっていきますね。

いやこれ、すごい良い作品なんだけど、なかなか万人に興味を持ってもらえるタイプの作品じゃないんですよね。

癖もありますしね。

でもまさにこういう映画こそ紹介したい、このブログの1回目に相応しい作品です!

 

まずちょっと、いきなり内容とは関係ない事ですが、2017年の第89回アカデミー賞の授賞式でちょっとしたハプニングがありましたね。

この『ムーンライト』が作品賞を受賞したんだけど、おそらく受賞式の運営サイド(正確には会計事務所)のミスで違う封筒がプレゼンターに渡され作品賞のところで最初『ラ・ラ・ランド』と読み上げられてしまい、同キャストやスタッフが壇上に上がって喜びまくっている途中で間違いだと分かって騒然となりました。

この作品賞って20部門以上あるアカデミー賞の部門の中でも最も重要で、延々半日以上かけて開催されてる派手な授賞式の中でも発表が大トリだから皆んなの注目が1番集まる、そこで要は人的ミスってやつですよ、やらかしちゃったもんだからもう、ね…、うっかり人的ミス経験者なら分かるでしょう?想像するだけでも震えてきます。

きっと誰かのクビが飛んだことでしょう…。((((;゚Д゚)))))))

 

いやそれで、その時に僕はまだ『ムーンライト』観てなかったから「えーなんだよラ・ラ・ランドでいいじゃん!」とかついつい思ってたんだけど、いざ観るとやっぱ良い作品でさ、そして納得したと同時に「アメリカ映画界はこの映画を作品賞に選んだのか!」という意外な驚きもありました。

 

 

さて本題の方に入りますけど。

 

最初の方に表示されてる表紙のポスター画像に写っているのが主人公なんですけど、見て何か気づきました?

黒人だ。

まあそうだけど、その黒人男性の主人公の顔がスライスされたピザのごとく3つに分かれてますよね。

これで分かるように主人公の少年期・思春期・青年期の3つの異なる年代をそれぞれ3人の役者が演じて描いた映画なんです。 

そして、一般的な映画と少し変わっているのは、この映画は三部構成と言って完全に3つの章に区切られてるんです。

 

まず最初は《リトル》と題名の付いた、少年期の章。

次は《シャロン》と題名の付いた思春期の章。

最後は《ブラック》と題名の付いた青年期の章。

 

この3つの章を通して主人公の変化を延々と追っていく映画なんですね。

 

 

じゃあ主人公はどんな人かって?

 

主人公の本名はシャロンという名前で、アメリカのマイアミ郊外の貧困地域

でシングルマザーの母親と暮らす黒人の男の子です。

 

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そして彼はゲイです。

その上、いじめからなんとか逃げて家に帰れば帰ったで母親がドラッグに溺れてるんですよ。

つまりこの映画って

黒人の貧困層の街でその黒人達の中からも差別されるゲイに生まれ、その上ヤク中の母親からも疎まれる何処にも居場所がない黒人少年というマイノリティ中のマイノリティ主人公なんです。

 

え、興味ないって言いました?

いやいやそんなこと言わないで、ね!

むしろそういう人にこそ観て欲しいんです。

て言うか興味ないとか…

これ、1回目ですよ!?笑

 

まあそう思う気持ちも分からなくはないですよ。

自分の状況とかけ離れているとか、あとは貧困問題にドラッグや性差別など社会問題が映画を観る前から説教臭そうだと感じるのかもしれませんね。

僕も観る前はそういった社会問題をお題目にした映画かなと思ってたんだけど、違いました。

もちろんそういった側面もあるんだけどむしろもっと普遍的な、人間アイデンティティーを巡る話なのです。

そして“同時”にとても繊細な極上の恋愛映画でもありましたね。

 

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ちなみに、そんなつらい状況のシャロンには誰も味方がいないのかって?

 

います。

 

幼い主人公にとってとても重要な人がいるのです。

それは居場所のない主人公が逃げ込んだ廃墟で偶然出会ったフアンという人物です。

このフアンという人物はドラッグディーラーで、しかもこの辺の縄張りを仕切ってるっぽいんです。

 

でも、このフアンという男によってシャロンは初めて自分の存在を肯定されるのです。

 

そのフアンに海で泳ぎを教えてもらうシーンがあるんだけど、手で支えられながらプカ〜っと海に浮かべてもらって「地球を感じるか?今お前は地球の真ん中にいるんだ」という言葉と共に世界と自分の繋がり、つまりこの世界に自分が居ても良いんだとちゃんと“体感”させます。

そのあと浜辺で「お前のことはお前が決めろ、周りに決めさせるな」と言われます。そうやって海でシャロンはとても大事な言葉をフアンからもったのです。

この無条件の肯定、本当なら母親がしてあげなければいけないことですよね…。

 

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いや〜これ良いシーンでした。

 

 

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そのうちゲイだと自分で認識することになるチビ助シャロンに向けて贈られた大事な言葉!

 

 

そして良くも悪くもシャロンにとってこのフアンの存在がどれほど大きかったのかというのが、3章目《ブラック》を観ればもうね…分かるのです。

 

そのフアンを演じたマハーシャラ・アリという役者が、アカデミー賞【助演男優賞】を獲ったんだけど、納得。

それぐらい存在感のある役柄でした。

 

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他には誰かいるかって?  

 

もちろん!忘れちゃいけない登場人物がいます。

ケヴィンです。

彼はシャロンの初恋の相手なんだけど、彼もとても重要な登場人物です。

シャロンのアイデンティティーを巡る話とケヴィンに対する恋心の行方、この2つは同列で切り離せないんですよ。

 

 

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こちらが照れてしまうほど繊細な気持ちのやりとり。

 

 

そして、この映画の面白いなと思うところの1つに、シャロンを取り巻く厳しい現実をこれだけリアルに描きながらもアート映画的でもあるんです。

例えばこの映画のテーマカラーであるが画面のどこかに必ず入れているのを始め色彩のコントロールや映像を作りや音楽の使い方など美しいものと貧困や差別などが同居する独特の雰囲気があります。

 

 

あと、三部構成と言っても単に章が3つに分かれてるだけじゃなくて、ちゃんと特性を活かした作品なんで、その違いや変化も味わってほしいです。

 

例えばどんな?

 

そうですねえ、じゃあ例えばこの映画のテーマカラーの青の他に章ごとにサブカラーがあって、1章《リトル》はサブカラーも青、2章《シャロン》は黄色、3章《ブラック》は黒、と分かれてます。

そして、わざわざ色を分けといてなんの意味もないなんてことは映画にありません。

その青と黄と黒を海と月と空に例えて1つにしたらどんな情景が浮かびますか?

そう!月明かりの海辺です!この映画にとって大事なモチーフですよね。

 

あとこの映画にはシャロンのテーマ曲があります、3つの章ごとにそのテーマ曲のアレンジが変化しています。

そのアレンジされた音色とシャロンの内面が完全にリンクするようになっているのでその辺も是非味わってほしいです!

そして章が切り替わった時に、一気に時間が飛ぶのにあまり説明されない感じ、その章と章の“間”を想像する面白さも味わって欲しいですね。

 

 

長々と書いちゃいましたね。

 

日本の某ベテラン大御所バンドの初期の方の曲のサビにある“知らぬ間に築いてた、自分らしさの檻の中でもがいてるなら”という歌詞があるけど、この映画って要は“男らしさの檻の中でもがいている男の話”なんですよ。

でも別にこれ、女らしさとか、優等生らしさとか、体育会系らしさとか、大人らしさ、不良グループらしさ、なんでもいいですけど、そういう“〇〇らしさの檻の中”でもがいてる人って沢山いるんじゃないですか?

僕だって少なからずありますよ。

だからこの映画でその檻から解放されたシーンがすごく尊く思えるんです。

ああ、良いなあと思えるんです。

じゃあこの映画は、これからはそんな檻を取っ払って生きて行こうぜ!って言っている作品なのか、僕は違うと思っています。

生まれた環境や自分が属する集団で、それが出来ないから、ボロボロに傷付くから、知らぬ間に自ら檻を築いたんです。

檻に守られることもあるから。

 

でも檻の中が狭くてもがいてしまう時、どうしても苦しい時、どうすればいい?

 

シャロンにとって海は特別な場所です。映画の中で、シャロンは海にいる時だけ自分を解放できました。

 

僕はこの映画のラストは、

 

あなたの海は何処ですか?

 

いや、

 

あなたの海はありますか?

 

と、問いかけられたような気がしました。

 

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べつに三部構成だからといって伏線がどうだという映画じゃないし、難しいことは話は何もないし、その代わり何かが解決するわけでもない、でもシャロンの背中を追うカメラのように寄り添って観ることができたならとても穏やかで深い感動に包まれる映画だと思います。

 

特に自分が今いる場所と自分の内面とのギャップに悩んでいる人は1度は観ておいて損は無い映画じゃないでしょうか!

 

是非ご覧ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第89回アカデミー賞 (2017年)

★受賞作品★

【作品賞】

ムーンライト

【監督賞】

デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)

【主演男優賞】

ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・シー)

【主演女優賞】

エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)

【助演男優賞】

マハーシャラ・アリ(ムーンライト)

【助演女優賞】

ヴィオラ・デイヴィス(フェンス)

【脚本賞】

マンチェスター・バイ・ザ・シー

【脚色賞】

ムーンライト

【撮影賞】

ラ・ラ・ランド

【編集賞】

ハクソー・リッジ

【美術賞】 

ラ・ラ・ランド

【衣装デザイン賞】

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

【メイキャップ&ヘアデザイン賞】

スーサイド・スクワット

【視覚効果賞】

ジャングル・ブック

【録音賞】

ハクソー・リッジ

【音響編集賞】

メッセージ

【作曲賞】

ラ・ラ・ランド

【主題歌賞】

「city of stars」(ラ・ラ・ランド)

【長編アニメーション映画賞】

ズートピア

【外国語映画賞】

セールスマン

【長編ドキュメンタリー映画賞】

O.J. : Made in America

【短編映画賞】

合唱

【短編ドキュメンタリー映画賞】

ホワイト・ヘルメット  シリアの民間防衛隊

【短編アニメーション映画賞】

ひな鳥の冒険 

 

〜以上24部門

 

 

 

 

はじめまして!まずはこのブログについて勝手に語ります。

どうも初めまして、GAYKUSOUacademy です。

このブログを書いたり書かなかったり、時には関係無いかのように眺めたりしようと思っている者です。

 

アカデミー賞を逆走しようぜ。ってブログでいきなりこんな事を言うのもあれですが、まず大前提として、どの部門にしろアカデミー賞を受賞した作品がその年で1番良い作品というわけでは決してないです。

アカデミー賞にノミネートすらされなくても素晴らしい映画は普通に沢山あります。

 

ではなぜこのブログはアカデミー賞なのか、目安になると思ったからです。

 

誰に対して、映画に興味を持ち始めた人達にです。

 

この文章を読んでいるような人はきっと映画が好きだと思うので分かってもらえると思いますが、身近な友達などが深く味わうという意味で映画に興味を持ってくれると嬉しいですよね。

そして映画に興味を持ったら、今流行っているものではなく過去の映画も観てみたくなると思うんです。

実際に僕の友達がそうで、映画というものに興味を持ち始めてくれたは良いけどどの作品を観ればよいのか沢山ありすぎて迷い、だから適当に検索して評価が高かったり名作と言われている作品を観てみるが全然ピンとこない。

そして、こちら側も膨大な作品群の中でどの作品を紹介しようか迷う、どうせならば出来るだけ娯楽大作映画以外の作品を紹介したい、そんな時にアカデミー賞はやはり目安として良いんじゃないかと思いました。

 

批評や解説じゃなくなぜ“紹介”なのか、さっき言った映画に興味を持ち始めた友達と話していて感じたのは、完全ネタバレ有りで深い考察の上での解説や批評というのやはりある程度の映画を味わう下地がある人へ向けられたものだということ。

だからまず、その手前の空白を、まずは映画というのは総合芸術という“立体物”だということを、こんな風に観たらこの映画は面白いんじゃないかという“紹介”を通じて感じてもらえたらきっと楽しみ方が広がると思い映画紹介ブログにしました。

なので、基本的にこのブログは紹介しようという作品に対して否定的な事は書かないし点数もランクも付けません。

 

ブログタイトルの下に書いてある“少しのネタバレ”とは、厳密なネタバレ禁止主義ではなく、少なくともあらすじ以上には踏み込んで話したいと思っています。

あらすじはあくまであらすじであり、最低限必要な情報を簡潔にまとめたもの、その事務的な文字の情報に人の熱を込めてこそ紹介だと思います。

どこまで踏み込むかの度合いは、作品を観てない人には何のことか分からないが色々と想像は膨らむ、かたやすでに観た人には頷いてもらえる、それぐらいが狙えれば良いかなと思います。

 

なので、おそらく映画に詳しい方がこのブログをご覧になられた時は「こいつは今更何を当たり前な事を言ってやがるんでしょうか」と思うことも多々あるかもしれませんが、暖かい目で見てもらえれば幸いです。

 

挨拶も込みで長々と書いてきましたが、ここからアカデミー賞の第1回目を目指して気長にやっていきます。

というか逆走した先その辺の作品のソフトはあるのか?そもそも紹介する需要なんてあるのか!?その頃僕のモチベーションはどうなってるのか!??そんな問題を色々と先送りしながらまずはやってみます。こんなブログがあってもいいでしょう。

ということで、この先は好き勝手に楽しんで書いていこうと思います。

 

友達と話すように。